化粧や汚れ、脂分を落とすために洗顔をしますが、何気なく洗顔をしていませんか?
クレンジングでマッサージをしながらのんびりやっていませんか?
この頃のクレンジング(特にオイルタイプ)や洗顔フォームは
洗浄力に優れていますので、2・3分も洗顔を行っていると、
汚れだけではなく、大事な皮脂や表層角質成分を一緒に落としていることがあります。
角質の厚さはわずか0,02ミリほど…簡単に剥がれてしまいます。
角質とは、皮膚の一番外側を覆っているもの。
表皮の基底細胞が分裂を繰り返し、表層に移動した最終形
基底層で細胞が作られ、外側から剥がれ、一定の厚さを維持しています。
表皮が作り変わることを表皮のターンオーバーとよく言われています。
角質は天然の保湿成分を含み、皮脂と共に肌を刺激
(ウイルス、アレルゲン、紫外線など)から守るバリヤ機能を
有しています。
角質層が剥がれてしまうと、中から水分が出て行き乾燥肌になり、
更には紫外線が皮膚内に届きやすくなります。
そのうち、紫外線の刺激で
正常に色素細胞の機能が働かなくなり、メラニンの生産が増え、
シミの原因に
更に奥深くの張りをだす弾性線維が変性し
しわの原因になります。
角質が剥がれ落ち、皮膚の表面を覆っている薄い皮脂も一緒に取れてしまうと、
脳から油分が少ないと指令が出され、脂腺の働きが活発になり、
もともと脂腺の多いTゾーンの皮脂量が特に増え、
かえってべたつくという現象が起きるのです。
毛穴の入り口は角質が詰まりやすい構造なので、
更にニキビの原因になることも…
(ストレスや睡眠不足など他の要因も重なると要注意!)